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意外と眼の仕組みや、自分の眼の状態は知らないものですよね。見る?視る?観る?ためのお話をご紹介します。
◆眼の構造
その直径はわずかに24mm程度で、ほぼ球形をした器官です。外からの光を取り入れる角膜と白目の部分、強膜でくるまれた器官です。強膜の厚みは約1mm程ですから、軟式のテニスボールを小さくしたようなものです。その内側に血管層である脈絡膜(遮光の役目をもってます)があり、さらに内側に、カメラで言うところのフィルムの役目をもつ網膜があります。この網膜、大変薄く後極部で0.5mm、もっとも薄いところでは0.1mm(最前部、強膜と角膜がかわるあたりです)しかなく、通常、網膜剥離はここで良く起きるそうです。
前から見てみると、角膜の次に虹彩があり、目に入ってくる光の量をコントロールしています。その後には周辺を毛様体からでているチン帯に支えられた水晶体、いわゆるレンズがあります。この水晶体と角膜の間には眼房水と言われる水が、水晶体と網膜の間には硝子体というゼリー状の透明な液体が詰まっていて、眼球の形状の維持をしています。

◆各部位の働き
強膜(きょうまく)
眼球の最も外側にある白い丈夫な膜。俗に「白目」といわれる部分です。
角膜(かくまく)
強膜の続きで眼球の正面に当る、厚さ約1ミリの透明な膜。光を屈折させるレンズの働きをします。
虹彩(こうさい)
角膜を通して茶色に見える部分。中心に瞳孔があり、外から眼球に入る光の量を加減します。
毛様体(もうようたい)
毛様体筋という筋肉があり、この働きによって水晶体の厚さをかえて眼底にはっきりした像を結ぶ働き(ピント合わせ)をします。
脈絡膜(みゃくらくまく)
強膜の内側にある黒い膜、瞳孔以外から光が入らないようにする働きと、眼球に栄養を与える役目があります。
網膜(もうまく)
物体の像が結ばれる部分。網膜の中央部分を黄班といい、その中心は中心窩と呼ばれる視力のもっともよいところがあります。
視神経乳頭(ししんけいにゅうとう)
黄斑よりも少し内側(鼻側)の眼底にあり、網膜上の視細胞につながっている神経線維が、集まっているところです。網膜で受けた光の情報は、ここから脳へ送られ映像となります。また、視神経乳頭は、網膜内の血管の集合点でもあり、ここから網膜全体へ、網膜動脈、網膜静脈が広がっています。そのため視神経乳頭では、視力がえられません。
水晶体(すいしょうたい)
両凸レンズの形をしていて、焦点を調節し像を網膜に結ばせる働きをします。
硝子体(しょうしたい)
眼球の大部分を占める透明なゼリー状のもの。眼球の形と弾性を維持しています。
眼軸(がんじく)
光の入り口の角膜から像を結ぶ網膜までの距離(径)のことで、この長さが近視や遠視に大きく影響します。

◆視力1.0って?
「1.0見える」とか、「1.5見える」なんてよく言いますね。いったい、この1.0っていうのは、どういう状態なんでしょう?
直径7.5mmの円(線の太さ1.5mm)に1.5mmの切れ目をつけて、それが5mの距離から判って、なおかつそれ以上の距離からは判断できない状態をいいます。もし、これが2.5mからでないと見えない場合、その視力は0.5となり、逆に10mから見れる場合の視力は2.0となります。同じように距離を5mで、視力表のサイズを換えたものが皆さんのよく知ってる視力検査表です。だから1.0の視力表は、0.5の半分のサイズですし、0.2の視力表は0.1の半分となっています。0.2と0.1は実はずいぶん違う視力なんです。
近視の進行防止としては、環境の改善が最も有効です。一番わかりやすい例として、潜水艦の乗務員には近視の人が多いことなどがあげれます。(目の前、壁ですもんね)

◆両目で見る
人間は、左右それぞれの目で見た別々の映像を脳でまとめて一つの新しい映像として感じています。両方の眼が協力し合って1つの物を見ることを両眼視(りょうがんし)といいます。片目で物を見るってあまりないですよね、遠近感もわかりにくくなりますし、だから両眼視ってとっても高度なことだし、大切なことなんです。
一般的に強い動物にしかない機能で、両方の眼が正面に平行に位置しているはずです。(つまり馬や魚などは、側面に眼が付いていて視野を広くして身を守っています)眼が正面に平行に位置し、両眼視があることによって獲物までの距離や方向を正確に知ることができます。
我々の生活に置き換えれば、運転での距離感、ゴルフボールの行方、スポーツでの距離感、数えればキリがない。しかも一度失う(斜視)と、回復するためには、多くのトレーニングが必要です。

◆眼の種類
正視とは
視力の 正常な人は、目の調節を休めた状態で、遠くのものがちょうど網膜のところで像を結ぶことができます。これを正視といいます。
近視とは
目の調節を休めた状態のとき、遠くのものが網膜より手前で像を結んでしまう状態のことを近視といいます。この場合、ぼけた像が網膜に映るため、遠くのものがはっきりと見えません。また調節力を働かせてもピントが手前に移動し、より遠くのものが見えなくなります。
近視の原因として、眼軸が長いためにおこる「軸性近視」と角膜や水晶体の屈折力が強すぎるためにおこる「屈折性近視」が考えられます。近視の矯正は、凹レンズを使用し、網膜上に像を結ばせます。
遠視とは
目の調節を休めた状態のとき、遠くのものが網膜の後ろで像を結んでしまう状態のことを遠視といいます。焦点が合わないために、ぼけた像が網膜に映っているのですが、調節力を働かせてピント合わせをすることができるので、視力が下がることはありません。しかし、調節力が弱いとピントを合わせられず、ぼけて見えます。
遠視の原因として、眼軸が短いために起こる「軸性遠視」と角膜や水晶体の屈折力が弱すぎるために起こる「屈折性遠視」が考えられます。遠視の矯正は、凸レンズを使用し、網膜上に像を結ばせます。
遠視は遠くよりも近くが先にピントが合わなくなるため、よく老眼と勘違いされる方もありますが、老眼とは全く別のものです。
乱視とは
乱視は、主に角膜や水晶体の湾曲が正しい球面になっていないためにおこるもので、焦点が 一つに結ぶことができない目のことを言います。そのため、物がダブって見えたり、一 定の方向の線がハッキリ見えたりすることがあるので、文字を読み間違えたり、目の疲労の原因になっていることもあります。乱視の矯正は、曲率の異なる面をもつ円柱レンズを使用します。不正乱視の場合はメガネではなくハードコンタク トレンズなどでの矯正が必要になります。

◆調節力(ピント調節)の低下
老視(老眼)とは
わたしたちは、水晶体を厚くしたり薄くしたりして、必要な距離にピント合わせ(調節)をしていますが、一般 にこのピント合わせの力(調節力)は、水晶体の弾力性が失われることによって、年齢とともに弱くなってきます。そのため45歳くらいになると、近くのものを見るときに必要な調節力を働かせることができず、手元の小さなものや文字が見えにくくなります。これを「老視」または「老眼」といいます。これを放っておくと弾力性を失って硬くなった水晶体を厚くしたり薄くしようと毛様体筋が無理をして、目の疲れや頭痛などを引き起こします。
老視の矯正には、近用専用レンズ(老眼鏡)だけでなく、遠近両用や中近レンズや近用ワイドレンズなどの用途に合わせたレンズがありますので、眼鏡専門店に相談のうえ、より快適なレンズをご使用ください。

◆子供の目
子どもは、ものが見えにくくても、それをなかなか上手に伝えることができません。子どもの成長にとって、とても大切な視力。いつも注意深く見守ってあげることが大切です。
日頃から、子どもの目つき、姿勢、態度などに気をつけるとともに、眼科による視力測定も受けられることをおすすめします。

◆子どもは学習の約80%を視力に頼っています
子どもの視力は、生まれてから、ものを見るという自然の訓練を通して、徐々に発達し、およそ6歳頃までに完成されます。もしこの時期に視力に問題があっても気づかずに放置しておくと、運動や学習をするうえで大切な思考力、推測力、創造力の発達を妨げることにもなりかねません。また、それが原因でのちのち学校嫌い、無気力、消極的な子どもになってしまうかもしれません。子どもにとっての視力は、心身ともに健康な成長をとげるための大切な窓口です。

◆子どもの視力の発達
視力は6歳ころまでに完成されます。
生まれたばかりの赤ちゃんの視力は、明暗がわかる程度ですが、生後6ヵ月を過ぎると外界のものが一応見えるようになります。そして、身体の成長とともに視力も徐々に発達していき、6歳ぐらいになると大人と同じような視力になります。
現在、3歳児検診で視力検査などの項目が含まれています。視力がうまく発達しない場合にはそれなりの理由があります。原因を早めに見つけだし対処することが目の機能の発達には大切なことです。 生後1ヶ月  目の前の手の動きがわかる。
3ヶ月  視力 0.01〜0.02
6ヶ月  視力 0.04〜0.08
1歳  視力 0.2〜0.25
2歳  視力 0.5〜0.6
3歳  視力 0.8
4〜5歳  視力 1.0
6歳  視力 1.0〜1.2

◆こんなことはありませんか?こんなしぐさが見られる場合は視力の問題からくる影響が考えられます。
見るとき
目を細める
片目をつむって見る
顔を回し、横目で見る
頭を傾けて見る
あごを引いたり、上げたりして見る
目の様子
目をよくこする
目をパチパチさせる
視線が内や外、上や下にずれることがある
涙をよく流す
明るい屋外でまぶしがる
その他
集中力やおちつきがない
あきっぽく、根気がない
テレビを近くで見たがる
よくつまづく
ひんぱんに頭痛をうったえる

◆大切な視力を守るために
子供の目の健康のために気をつけてあげたいこと。
健康づくり
食べ物の好き嫌いをなくしバランスのとれた食事に心がけましょう
規則正しい生活を送り、睡眠時間も十分にとりましょう
屋外での運動や遊びで、総合的な体力作りをしましょう
テレビ
食べ物の好き嫌いをなくしバランスのとれた食事に心がけましょう
規則正しい生活を送り、睡眠時間も十分にとりましょう
屋外での運動や遊びで、総合的な体力作りをしましょう
照明
部屋全体を明るくし、デスクスタンドを併用しましょう
スタンド照明は鉛筆を持つ手の反対側の横に置き、直接光が目に入らないようにしましょう
勉強、読書
目と文字の距離は30センチ以上離し、正しい姿勢で読みましょう
机やイスは体に合ったものを選びましょう
寝ながら本を読まないようにしましょう
目を細めて見ないようにしましょう

◆中高生の目
中・高校時代は身体の成長期。視力も変化しやすい時期です。
視力は知識を吸収する大切な窓口です。いつも正しい視力を維持できるように心がけましょう。

◆目が一番酷使されるときだからこそ、視力管理もしっかりと…
受験勉強やテレビゲーム、パソコンの普及など、中・高校生の視力をとりまく環境は一段と厳しくなっています。視力は人間にとって大切な思考力、推測力、創造力といった頭脳の働きと密接な関係があり、それが損なわれていては勉強の能率も上がりません。知識をたくさん吸収しなければならない中・高校時代だからこそ、一人ひとりが日頃から、自分の視力を注意深く管理することが大切です。

◆視力が0.7以下になったら、メガネをかけましょう。
中・高校時代は身体の成長期で目も構造的に変化しやすくなっています。その上、受験勉強などで目を酷使しますので、半年に1度は専門家による視力測定を受けてください。一般的に、視力が0.7以下になったらメガネを使いはじめるというのが目安ですが、実際にメガネの必要性は、生活環境や目の疲れ具合によって一人ひとり違ってきます。専門家のアドバイスのもとに視力を管理していくことが大切です。

◆視力管理のポイント、知っておきたい、視力を守るノウハウ
学習環境
・机、イスは、身体に合ったものを使う。
・部屋の照明は、例えぱ6畳間なら、
 蛍光灯80ワット程度の明るさで、デスクスタンドを併用する。
・デスク照明は20〜30ワットの明るさを保ち、
 直接、光が目に入らない利き手の反対側の横に置く。
勉強・読書
・目と文字の距離は、30cm以上離し、正しい姿勢で。
・読書は1時間読んだら、10分間程度休憩をとり、遠くを見て目を休める。
・本を読んだり、文字を書いたりする目を使う勉強と、
 暗記などの目を使わない勉強を交互にする。
・電車やパスの中では、なるべく本を読まない。
・寝ながら本を読まない。
テレビ
・明るい部屋で、2m以上離れて見る。
・調整された鮮明な画像で、画面に光が反射しないようにする。
・1時間見たら、10分間ぐらい目を休める。
・画面の高さは、目線よりやや低くする。

◆パソコンやテレビゲームと視力
テレビと異なり、パソコンやテレビゲームの場面 は、自分から画面に積極的に関わるため、どうしても画面 と目の距離が近くなったり、過度に集中したり、長時間見続けてしまうなど視力を酷使する要因が重なってしまいます。ですから次のような点はぜひ守るようにしましょう。
・点滅、チラツキのない画面 を使う。
・画面のコントラストを強くしすぎないこと。
・目と画面の距離は40cm以上離し、正しい姿勢で。
・30分間続けたら、5分以上は目を休める。

◆40代以降の目
40代になって、小さな文字を読むのがつらいと感じるようになったら、それは「老視」の現われです。まだまだ活躍しなければならない大切な目だからこそ、「老視」とも上手につき合っていきたいものです。

◆40代からは、シニアグラスで快適な視生活を
私たちの身体は、年をとるに従って柔軟性が失われていきます。目の場合、近くにピントを合わせるのに働く水晶体や毛様体の機能が弱くなってきます。そのため、だんだん近くのものにピントが合わせづらくなり、小さな文字が読みづらくなってしまうのです。これを「老視」といいますが、一般的に40代から老視ははじまり、50代、60代と年を重ねるごとに調節力(ピントを合わせる力)は弱くなり、60代半ばをピーク老視は進みます。メガネをかけたくないからとがまんして、つらい思いをするより、シニアグラスで目にも身体にもやさしい視生活を過ごされることをおすすめします。

◆思いあたることはありませんか?こんなことを感じたら、それは老視のシグナルです。
・新聞を遠ざけないと見えにくい。
・集中力や根気が無くなり、イライラしやすい。
・午後になると目が疲れやすく肩がこったり、ときには頭痛がする。
・書類などが薄暗いところでは見えにくく、読むスピードが落ちた。
・近くを見ていて、遠くに視線を移すと はっきり見えるまでに時間がかかる。

◆上手なシニアグラスの選び方。用途に合わせて使い分けてください。
シニアグラスには、かける人の用途によってたくさんの種類があります。例えば、新聞を読むときなど手元を見るときだけに使う単焦点メガネや、自動車の運転やショッピングなどに便利な遠くも近くも見ることができる遠近両用メガネなど。仕事や趣味など自分のライフスタイルに含わせて選ぶことが大切です。また1本のシニアグラスでは、どうしても不便を感じることがあると思いますので、例えば、読書用と仕事用、家事用と外出用など複数のシニアグラスを使い分けられることをおすすめします。

◆パソコンの使用
仕事先や家庭でもパソコンが普及し、その使用者が急激に増えてきています。このパソコンは目に対しても、かなりのストレスを与えています。そのストレスや引き起こされる目の疲労にどのように対処すればよいのでしょうか。

◆パソコンを使用するときに注意すべきこと
照明状態
周りからの強い光が画面上を照らしていたり、明るい照明器具や窓が画面上に反射して映ると解像度が低下して疲労を起こしやすくなるといわれています。また、画面の後方に明るい窓があるのも疲れやすい原因となります。部屋の照明は乳白色パネルなどにより覆われた照明器具を使用し、その照明器具や窓などが画面に反射し映ることのないように、モニターの角度や配置に注意してください。パソコンショップで販売されている各種のフィルターを画面に取り付けるのも一つの方法です。
姿勢
仕事で使用する場合、大型のOA機器などは場所や方向を変えにくいため、無理な姿勢のまま長時間にわたっての作業が余儀なくされます。一般に、画面の位置は目の高さよりやや下になるように注意し、キーボードの位置はヒジの角度が90度以上になるように位置を調整し、なるべく楽な姿勢で作業ができるようにOA機器の配置には注意してください。
時間
一般に、ビデオゲームやパソコンなどの画面を長時間にわたって見続けることは、目の疲労だけではなく、近視などの進行にも影響を与えるといわれています。できる限り、1時間画面を見続けた後には10〜15分ぐらいの目の休養を心がけてください。目を閉じるだけではなく、なるべく遠くのものを眺めるのも効果的です。
目の乾燥
一般に画面を見続けると通常よりもまばたきの回数がかなり減ってしまいます。そのため、目の表面が乾いて目の疲れに結びつくことも多いようです。 意識してまばたきをしたり、必要に応じて目薬を使用するのも良いでしょう。

 

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