近年のIT(情報技術)の進化はめまぐるしい。コンピューター革命からIT革命をへて現在にいたるが、あまり知られていない問題もあります。ここまで、パソコンが普及する前までは一部の人がパソコンを使う環境だったが、Windowsが発売されてからは仕事だけではなく、勉強、ゲーム、インターネットで検索、最近ではブログ、ツイッターなど用途も様々になり、仕事場に数台だったものが、一家に一台、一人に一台という環境になりました。そして、携帯電話も電話だけではなく、メールもインターネットもできるようになり、使う人にとってはたいへん便利なものになり、なくてはならないものになりました。しかし、そのどれもがモニターを通して見ているという事です。
紙の文字を読んだり書いたりしているときと比べて、モニターを通して見るということは発光体を常に直視しなければいけない状態になるので、眼にかかる負担も大きくなるという事です。私も昔はよく怒られましたが、「テレビを近くで見ちゃだめ!」とか「テレビゲームばっかりして目が悪くなるがいね!」と言われていましたが、それが、原因かはさておき今ではしっかり近視も強くなりメガネなしでは生活できません(−o−;)
ブラウン管、液晶、携帯端末のモニター機器のことをVDT(Visual Display Terminals)といいます。そして、平成14年4月には、厚生労働省より新しい「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」が策定されました。その背景には労働省において平成10年に実施した「技術革新と労働に関する実態調査」により、VDT作業を行っている作業者のうち、精神的疲労を感じているものが36.3%、身体的疲労を感じているものが77.6%にも上っているという調査結果があるからです。 大手といわれている大企業などは、このガイドラインにもとづいて「VDT作業に新たに従事する作業者に対して、作業の種類及び作業時間に応じ、配置前健康診断を実施し、その後1年以内ごと1回定期に、定期健康診断を行うこと」がすすめられています。
しかし実際は、社員に指導していない企業も多くあり、ドライアイ、充血、視力低下、疲れ目、眼精疲労、倦怠感、頭痛、首、腰、肩のこりや痛み、食欲減退、不安感、抑うつ症状などに悩んでいる人は少なくはありません。むしろ急増しているように思います。これらをVDT症候群、最近ではかっこよくIT眼症と言ったりしています。知っていましたか?あなたは、大丈夫ですか?
VDT症候群やIT眼症になってもその目の使い方など指導を受けたり、ビジョントレーニング、眼科での治療などで緩和・治療することができますが、そうならないように予防することも大切です。しかし、実際に仕事をしているとなかなか難しいですけどね…。
知り合いの社長さんは、社員の眼をいたわろうと休憩室に花王の「めぐリズム」というアイマスクを休憩室に置いたら、「気持ちいいもんだから、みんな使いすぎ!」と言っていましたが、「社員が辛くなったり、作業効率が落ちたり、間違えをしたりしなければいいかぁ」とうなずいていました。最近では何するにしてもパソコンの画面とにらめっこしないといけないので、この社長さんはさすがだなぁと感心しました。
新型端末「iPad(アイパッド)」も発売されてこれからも、もっと便利に使える機械が出てくると思いますが、機械の使用方法だけではなくVDT症候群(IT眼症)にならないための予防法もしっかり伝えていかないと、今後こういう症状の方がますます増えていくんじゃないかと本当に心配です。
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