めがねの雅
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column007.htm

めがねの雅
業界コラム
vol.007
【業界の発展】
[2009/11]

 うちのやや子がまだ小さいとき働く車が大好きでした。最近ではもっぱら仮面ライダーですが。ブルドーザーやクレーン車、ミキサー車や消防車などなど、車で走っていても見つけるたびにおおはしゃぎでした。その、働く車を操る働いてる方々はもちろん、安全に操作するために勉強して資格をとっていたりします。しかし、メガネの販売や加工に関しては資格が要りません。だれでも購入すれば扱うことができます。

 ほとんどのメガネ店ではレンズの度数を調整するためにシステム検眼機が設置してあります。だれでも使っていいのです。極端な話し店がいいよといえば、メガネユーザーが使って自分のレンズの強さを調整してもいいのです。しかし、使い方を知っているだけではとても自分に合わせてレンズの強さを調整できるわけではありません。視力や視覚機能の知識、また、使う環境に合わせてレンズの強さを調整しなければなりません。それは、経験やノウハウが必要なのです。

 現在の眼鏡店業界はメガネ専門店、ディスカウント店、チェーン店、スリープライス店に均一価格店などさまざまですが、システム検眼機のメーカーは機械の使い方を教えることはしますが、それ以上のことはしていません。その、結果見えるけれどもレンズが強すぎて疲れやすいメガネをかけている方など、多く見られるようになりました。機械を納入したならば、そういう知識やノウハウも合わせて、販売員の技術指導もしなければ売りっぱなしと一緒です。そのしわ寄せはメガネユーザーにきているのです。

 メガネの業界は儲かると異業種からの参入が相次ぎましたが、本来メガネ専門店はメガネフレームとメガネレンズの物品販売だけではないのです。お客様に必要なカウンセリング、レンズ度数の調整、フレーム選び、レンズ選び、レンズの加工、フレームの調整、みえ具合かけ具合の再調整、メガネの保証、アフターサービスその他もろもろ全部が含まれているのです。これら、全部が含まれたメガネの価格だったはずなのです。機械が売れれば儲かるからと安易に専門知識や技術者のいない店に納入するのはいかがなものでしょう。

 使いやすいシステムや測定しやすくレンズの度数調整をしやすい機械をつくるのはわかります。確かに昔に比べると格段に扱いやすくなっていて、素晴らしいと思います。だからといって、機械は売るけどあとは使う側の『責任』では、メガネユーザーの不利益にしかなりません。知識や技術のない店に売るなとはいいません。企業は利益の追求もしなくては存続できないのですから。しかし、売るからには、売ったからにはその機械をしっかり理解して使うことのできる技術者を育てることも機械メーカーに与えられた『義務』と『責任』だとは思いませんか。それが、しいてはメガネユーザーへの安心、安全と、利益(快適なメガネ)につながり、業界の発展にもつながるはずだと思うのですが…


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