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bodhimandala
【仏説阿弥陀経】
解説(おもいこみ)
浄土真宗
運行寺 菅原 侍

■解説 其の一
わたくしはこのように聞いております。あるときお釈迦様が舎衛国の祇樹給孤独園に1250人のお弟子様とともにおいでになりましたこれらはみな大僧正であり智慧深いものたちでした
【聞くことの大切さ】
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■解説 其の二
その時お釈迦さまが長老の舎利仏にお話になりました。「ここから西の方角10万億仏土隔てたところに極楽という世界がある
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■解説 其の三
その土仏まします、阿弥陀と号す。今現にましまして法を説きたもう。舎利仏、かの土を何のゆえぞ名づけて極楽とする。その国の衆生、もろもろの苦あることなしただもろもろの楽を受く、かるが故に極楽と名づく
【極楽、極楽!】
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■解説 其の四
また、舎利仏よ、極楽世界には七重の石垣と、七重の羅網と七重の並木があり、これらは皆、四種の宝石で飾られて、周囲をとりまいている。それゆえに、この国を極楽と呼ぶのです。舎利仏よ、極楽世界には七種の宝石からできている池があり、その池の中には八つの特性のある水が満ちている。池の底は澄んでいて、金の砂が敷かれているのです。池のまわりの階段の道は、金・銀・瑠璃・水晶でできていて、上のほうには楼閣があり、この楼閣もまた金・銀・瑠璃・水晶・真珠母・赤真珠・瑪瑙の七種の宝石で美しく飾られているのです。池の中には蓮華が咲いており、花は車輪のように大きく、青い花には青い光、黄色い花には黄色い光、赤い花には赤い光、白い花には白い光、清らかなる香りを漂わせている。舎利仏よ、極楽世界では、このような素晴らしい功徳に満ちた特徴が備わっている
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■解説 其の五
また舎利仏よ、この極楽世界には妙なる音楽が奏でられ、大地は純金でできており、昼夜六回、曼荼羅の花が雨のように降ってくる。その国の人々は朝食時に花籠に花々を盛り、諸々の国の十万億の仏たちに捧げるのです。食事の時間になると極楽に戻り、食事をとり、軽い運動をします。舎利仏よ、極楽世界にはこのような素晴らしい功徳に満ちた特徴が完全に備わっているのです。
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■解説 其の六
また次に舎利仏よ、かの極楽世界にはいつも色々な珍しい鳥、白鵠(白鳥)・孔雀鸚鵡・舎利鳥・迦陵頻伽鳥・共命之鳥といった様々な美しい鳥たちが、昼夜6回、みやびやかな声でさえずっています。その音色はそのまま、仏の教えである五つの能力、五つの力、悟りへの七つの方法、八種の聖なる教えを説いています。
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■解説 其の七
このような教えを、この極楽世界の人々が聞き終わると、みなすべてが仏を念じ、教えを念じ、僧を念ずるようになるのです。舎利仏よ、おまえはこれらの鳥が罪の報いによって鳥に生まれたと思ってはいけない。なぜならばかの極楽世界では三つの悪世界(地獄・餓鬼・畜生)はないのです。舎利仏、この極楽世界には三つの悪世界の名もないのだからその実体は存在しないのです。これらの様々な鳥たちは皆阿弥陀が仏の教えを広めるために身を変えただけなのです。舎利仏よ、極楽世界ではそよ風が吹き、宝石でできた美しい並木や、宝石でできた網目のカーテンが妙なる音を奏でています。それは多くの楽器を同時に奏でるよう素晴らしい音です。この美しい音色を聞いた者は皆自然に仏を念じその法を念じ僧を念ずる心を起こすのです。舎利仏よ、この極楽世界にはこのような素晴らしい功徳に満ちた特徴が完全にそなわっているのです。
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■解説 其の八
舎利仏よ、おまえはどのように思うかね、この仏が阿弥陀と名づけられているかを。舎利仏よ、かの仏の光明は無量であり、十方の国々を照らしても、なんら遮る物もない、だから阿弥陀と名づけるのです。また舎利仏よ、この仏の寿命とこの国に住む人々の寿命は量り知ることができないほど長いのです。その長さは数では表わせないほど長いのでこの仏を阿弥陀と名づけるのです。舎利仏よ、この阿弥陀仏は仏となられてからすでに十刧という長い年月がたっているのです。また舎利仏よ、この仏には数限りないほど多くの直接教えを受けた弟子がいて、弟子たちはみな聖者の位にあり、その数はとても多く、数でもってそれを知ることはできないほどです。菩薩たちの数も同じように多いのです。舎利仏よ、この極楽世界はこのように素晴らしい功徳に満ちた特徴がそなわっているのです。
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■解説 其の九
舎利仏よ、この極楽世界に生まれた人々はみな仏になることが決まっていて退転せず、その中の多くの者は、次の世界で仏になることができる菩薩であり、その数はとても多いのです。その数は数字によって表わすことはできません。ただ限りない時間をかけてのみ説くことができるのです。舎利仏よ、このことを聞いた人々は必ず発願し、この極楽世界に生まれたいと願うのです。なぜならばこのような立派な聖者と同じ場所に、ともにいるということができるからです。舎利仏よ、ほんの少しの善行や福徳を修めただけではこの国に生まれることはできないのです。
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■解説 其の十
舎利仏よ、もし善いことをなす男性や、善いことをなす女性が阿弥陀仏の名のいわれを聞き、その名を心にとどめ、たとえ一日、二日、三日、四日、五日、六日、たとえ七日でも一心不乱にその名を念ずるならばその人の命が終わるとき、阿弥陀仏は他の多くの聖者たちとともに、その人は臨終の時であっても、心が乱れるようなことはなく、すぐに阿弥陀仏の極楽国土に生まれることができるのです。
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■解説 其の十一
舎利仏よ、私はこのような利を見ているのでこのように説くのです。もし人々が私がこのように説くのを聞いたなら、必ずこの国土に生まれたいと願うでしょう。舎利仏よ、私が今阿弥陀仏の不思議な功徳を誉め称えているように、東方世界では、阿しゅくび仏・須彌相仏・大須彌仏・須彌光仏・妙音仏と言った、ガンジス河の砂の数ほどの多くの仏たちが各々の国において、弁舌をふるっている。宇宙全体に轟きわたるように、真の言葉を説いているのです。そしてお前たちはこの阿弥陀仏の不思議な功徳を称賛する。一切の仏たちが心から念じている経典を信じ、護りなさいと説くのです。
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■解説 其の十二
舎利仏よ、南方世界において、日月灯仏・名聞光仏・大焔肩仏・須彌灯仏・無量精進仏などといったガンジス河の砂の数ほどの多くの仏たちが、各々の国において弁舌をふるい、宇宙全体に轟きわたるように真の言葉を説いています。そしてお前たちはこの阿弥陀仏の不思議な功徳を称賛する。一切の仏たちが心から念じている経典を信じ護りなさいと説くのです。
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■解説 其の十三
舎利仏よ、西方世界において、無量寿仏・無量相仏・無量幢仏・大光仏・大明仏・宝相仏・浄光仏といったガンジス河の砂の数ほどの多くの仏たちが、各々の国において弁舌をふるい、宇宙全体に轟きわたるように真の言葉を説いています。そしてお前たちはこの阿弥陀仏の不思議な功徳を称賛する。一切の仏たちが心から念じている経典を信じ護りなさいと説くのです。
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■解説 其の十四
舎利仏よ、北方世界において、焔肩仏・最勝音仏・難沮仏・日生仏・網明仏などといったガンジス河の砂の数ほどの多くの仏たちが、各々の国において弁舌をふるい、宇宙全体に轟きわたるように真の言葉を説いています。そしてお前たちはこの阿弥陀仏の不思議な功徳を称賛する。一切の仏たちが心から念じている経典を信じ護りなさいと説くのです。
【東南西北(四門出遊のおはなし)】
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■解説 其の十五
舎利仏よ、下方世界において、師子仏・名聞仏・名光仏・達摩仏・法幢仏・持法仏などといったガンジス河の砂の数ほどの多くの仏たちが、各々の国において弁舌をふるい、宇宙全体に轟きわたるように真の言葉を説いています。そしてお前たちはこの阿弥陀仏の不思議な功徳を称賛する。一切の仏たちが心から念じている経典を信じ護りなさいと説くのです。
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■解説 其の十六
舎利仏よ、上方世界において、梵音仏・宿王仏・香上仏・大焔肩仏・雑色宝華・厳身仏・沙羅樹王仏・宝華徳仏・見一切義仏・如須彌山仏などといったガンジス河の砂の数ほどの多くの仏たちが、各々の国において弁舌をふるい、宇宙全体に轟きわたるように真の言葉を説いています。そしてお前たちはこの阿弥陀仏の不思議な功徳を称賛する。一切の仏たちが心から念じている経典を信じ護りなさいと説くのです。
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■解説 其の十七
舎利仏よ、おまえはわかるかね。なぜ、極楽と名づけるのか。この経典が一切の仏たちが心から念じている経典であるということを。舎利仏よ、もし善いことをなす男性や女性が、諸々の仏たちが説いている阿弥陀仏の名前と、経典の名前を聞くならば、これらの男女を一切の仏たちがともになって、護り念じてくれるのですべての人々が不退転の位に達し、この上ない最高の悟りに到達することができるのです。それゆえに舎利仏よ、そしてお前たちはみな、この私の説く言葉、そして私たちが説く言葉を信じなさい。
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■解説 其の十八
舎利仏よ、もしある人が、すでに願いを起こしたり、今願いを起こしたり、将来願いを起こして、阿弥陀仏の国に往生したいと願うならば、その人々はみな不退転の位に達し、この上のない最高のさとりに到達することができるのです。そして、この阿弥陀仏の国に、すでに生まれているか、今まさに生まれるか、将来生まれるかするのです。それゆえ、舎利仏よ、善をなす男女たちで信仰のある人々は、この極楽世界に生まれたいという願いを起こすのです。
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■解説 其の十九
舎利仏よ、ここで私が今、多くの仏たちの不可思議の功徳を称賛するように、その仏たちもまた私自信を称賛するのです。不可思議な功徳を誉め称え、このように言います、「釈迦牟尼仏は、よくも、なし難いことをなしとげられました。まことに稀有なことをなしとげられました。五つの穢れに満ちた世界すなわち時代の穢れ、思想の穢れ、欲望の穢れ、人間そのものの穢れ、寿命の穢れ、という世にあり、この上のない最高の悟りを得て、なお人々のため、世の中のすべての人々のために、この信じがたい教えを、よく説いたものである」と。
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■解説 其の二十
舎利仏よ、よく知っておいて欲しいのです。私はこのような五つの穢れに満ちた世界の中で、この難しいことをなしとげ、この上のない最高の悟りを得て、一切の世界の人々にとって信じがたい教えを説いたのです。思えばそれはまことに困難なことであり、お釈迦様が説法を終えると、舎利仏、その場にいたもろもろの弟子たち、一切の天の神々、阿修羅たちは、この教えを聞いて大喜びをし、信じ、受け入れて、仏にむかって礼拝し、去っていったのです。お釈迦様がお説きになった阿弥陀経を終わります。
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