最近は登下校の時間意外に、子供たちの姿を見ることが少なくなってきているように感じませんか?
私たちの子供の頃「ワンパクでもいい、たくましく育ってほしい」というCMがテレビで流れていました。ファミコンがブームになった頃から、そんなフレーズは過去の物になってしまい、外で遊ぶ子供たちの姿はめっきり少なくなってしまいました。
遊び場が少なくなってきたせいもあるのでしょう。例えば公園。以前起きた死亡事故やケガ等で、遊具は少なくなり、キャッチボールも他の人に当っては大変だからと禁止になったりしています。大人たちは、禁止にさえしてしまえば問題も起こらないだろうとばかりに、「自転車の乗り入れ禁止」 「花火禁止」 「犬の散歩禁止」等など、 やみくもに禁止事項を増やしています。学校でも同じような事が起こっています。放課後は、「校庭」に入ってはいけないそうです。
「安全のため」 「他の人の迷惑になるため」 一見するともっともらしい理由をつけてはいるものの、何か問題が起きた時、その管理責任までとらされたらたまらないというのが本音ではないでしょうか。
しかし、本当にそれで良いのでしょいか?今の日本の社会は、事故やもめ事を未然に防ぐ事に力をいれすぎ、自らの中にある危険を察知する能力や、他の人を思いやるという能力を奪い取ってしまっているのではないでしょうか?
例えば、公園で誰かがキャッチボールをしていたとします。近くを通りすぎる人は、自分の所にボールが飛んでくるかもしれないと思うだろし、キャッチボールをしている側も誰かにぶつけないようにと用心するはずです。こんな風に私たちは周囲との関わり合いの中から、いかに行動すへきかという事を学んでゆくのです。何も行動しなければ問題も起きず、考える事もしなくてよいでしょう。でも、人は生きていく中でまったく問題が起こらないなんて事はありえません。子供の頃に、そうした小さな問題を少しずつ自分で、あるいは誰かに相談して、ひとつひとつ解決していく事こそが大切なのではないでしょうか。
「結果がでなくても、深く思索したその過程の方が、よほど大切である」これはある高校生の言葉です。この言葉のように体感して考える事で、子供たちは少しずつ成長していくのでしょう。そして、その積み重ねが、現代に起きている起きている凶悪事件を未然に防ぐ事にもつながっていくのではないでしょうか?
今こそ、「ワンパクでもいい、たくましく育ってほしい」と子供たちに伝えたい!